ベトナム ダナンで月5万円生活は可能か?
ベトナム ダナンで月5万円生活が本当に可能なのか?という疑問について、ダナン在住の私がお答えします。
ベトナム ダナンは、ベトナム中部に位置する人口約123万人のベトナム第三の都市です。2017年はAPEC開催地にもなりました。
ダナン国際空港から市街地まで車で5分、米フォーブス誌にも掲載された50km続くビーチまで10分、国際貿易港から工業団地まで30分、3つの世界遺産まで2時間以内、東西経済回廊の起点などなど、産業もバランス良く発展しており交通の利便性も良いことから、ダナンは世界中から注目されている都市です。
ベトナム ダナンで月5万円生活は可能か?
月5万円生活を可能にする条件とは、主に「毎日ローカル食、住む場所を選ばない、移動はほぼ徒歩か自転車、病気をしない、飲みに行かない、女遊びをしない」という6つです。
「物価の安い東南アジアなんだから、そんな条件付けなくても、月5万円あれば余裕で暮らせるっしょ!」という考えを持つ人もいそうですが、ベトナム ダナンは無理です。
なぜならば、アパートの家賃で最低でも200ドルはかかりますし、ローカル食以外の海外の食事は最低でも1食6ドル以上、ローカル病院でも食中毒で点滴となると一回70ドル前後、女遊びは上限なしと高い傾向があるためです。
もし、毎日3食ともにローカル食以外の外食、住む場所はスーパー近くで良いところ、移動は毎日Grabバイク、週に2回飲み歩き、週1回性的なお店に行くというのなら、月に2,000ドル/人くらいは必要になります。
ダナンで月5万円生活の内訳
- 家賃: 200ドル
- 水道光熱費: 40ドル
- インターネット代: 10ドル
- 食費(ローカル食): 180ドル
- 交通費: 30ドル
- 合計: 460ドル(趣味や遊びの費用は含まず)
家賃
ダナンでローカルタイプのアパートであれば、最安200ドルの家賃で借りれます。ただし、立地は市街地から離れるので利便性は良くないです。
今は人気ビーチ近くのアパートで250ドル~で借りれるアパートもあったりしますが、周囲は観光客向けの飲食店とお土産店が多くコンビニも少なくスーパーもないので、海に徒歩で行けるのがメリットくらいで生活が便利になるわけではありません。
水道光熱費
平均的に1ヶ月40ドルくらいになります。
水道光熱費が家賃に含まれているサービスアパートメントもありますが、その分家賃は高くなります。
インターネット代
30Mbps(国内)の最安は、10ドルくらいで契約できます。ただし、海外との通信速度は2Mbpsくらいに落ちますので、日本のウェブサイトやYou Tubeを見るときは結構厳しいと思います。
たまーに低価格帯のアパートでも、ネット代込(共同利用)というアパートもあります。
ちなみに、スマホの3G/4G通信は、プリペイド式16GBで月10ドルくらいです。
食費
生活で大切になってくるのはやはり食事ですね。ベトナム料理、特にダナンの味は日本人に好まれる味付けなのが救いです。ベトナムは、同じ料理でも地方によって味付けが結構異なります。
フォー1杯35,000ドン(約170円)くらいの相場です。フォー以外のローカル食も、1食4万ドン(約200円)前後が相場ですので、1日3食6ドルで計算した場合は1ヶ月で180ドルになります。
ただし、観光客向けや高級店は、当然ながらローカル食でも料金が高くなります。
日本食は、定食で12万ドン~20万ドンくらいが相場です。ホーチミン市に比べダナンは、日本食店もそれほど多くなく料金も高い傾向があります。
交通費
徒歩・自転車中心であれば、交通費はもちろん無料ですが、ダナンは1つ1つの行きたい場所が結構離れているので、移動は徒歩だと暑いし辛すぎます。
たまに、タクシーやGrabを使ったりすることを考えると、月30ドルくらいは見積もっておいた方が良いです。
中古バイクを買って運転する人でも、ガソリン代で毎月10ドルくらいはかかります。
例えば、ショッピングモールのVincomから欧米人が多く住むAn Thuongエリアまで、タクシーやGrabに乗ると片道約6万ドン(約3ドル)しますので、アパートから往復したらそれだけで往復6ドル、週に1回買い物に行くとすれば月に24ドルかかってしまいます。
合計460ドル
以上の項目を考慮すると合計460ドルになります。ただし、趣味や遊びの費用は含まれていないので、たまにバーに飲みに行きたいとかカフェで涼みたいとなれば、その分生活費は高くなります。
特にノマドワーカーの人が月5万円以内を目指す傾向があると思いますが、エアコンの効いたカフェで仕事するとなれば、1杯300円の飲み物代を毎日払って仕事することになるので、土日休みで月22回と計算しても月に6,600円の費用がプラスされます。そうなると、5万円はオーバーしてしまいますね。
月5万円よりも更に安く便利に生活したいなら
上記の合計460ドルをもっと節約して簡単に生活したいのであれば、ホステルやゲストハウスに泊まるというのも手です。
低価格のホステルやゲストハウスであれば、1泊7ドルほどで泊まれます。水道光熱費とネット代は、当然宿泊費に含まれますから、その分安くもなります。
例えば、1泊7ドルであれば、月30日で210ドルで泊まれます。アパートを借りた場合は、(家賃)200ドル + (光熱費・ネット代)50ドル = 250ドルなので、40ドル安くなります。
更にホステルやゲストハウスは、市街地にあるところも結構あるので交通費も浮きます。そして何より、アパートやネット契約などの面倒な手続きをしなくて済むのもメリットです。
ベトナムでアパートを契約した事がある人なら分かると思いますが、借りるための手続きもそうだしネットや水道光熱費の支払いも面倒で、エアコンや排水管が壊れたりすることも多くストレスになったりするので、短期間であればホステルやゲストハウスを利用するというのも良いと思います。
ただし、部屋が共同でセキュリティ面ではやや不安が残るので、貴重品は少しの間でもロッカーに必ず入れるように徹底した方が良いでしょう。
市街地のホステル
ちなみに、一泊7ドルほどで泊まれる人気のホステルは下記の通りです。
Memory Hostel – Danang
- 一泊: 15万ドン(約7.5ドル)
- 簡易朝食付き
- ドラゴン橋まで徒歩10分
- ダナン大聖堂まで徒歩3分
- ハン市場まで徒歩5分
- 徒歩5分圏内にローカル飲食店多数
レンガの外観とおしゃれな内装で、できたばかりの時は現地で話題になっていました。
1泊15万ドン(約7.5ドル)ですが、食パントーストと目玉焼きの朝食が付くのが嬉しいですね。そして、なんといっても観光地やローカル飲食店、市場までも徒歩で行けるので立地が最高です。この安さとクオリティで立地が良いのは、たぶんこのホステルだけなんじゃないかと思います。
他にも複数あったのですが、2020年のコロナウイルス以降、残念ながら閉店してしまったホテル・ホステルがとても多いのが現状です。
しかし、その分アパートの家賃相場が落ちて良い場所を安く借りれたりします。